髪を切った日、なんか私、生き返った気がした。
正直、高1の夏くらいまで、鏡を見るのがめちゃくちゃ嫌だった。
朝起きて、ボサボサの髪。ニキビの跡。すっぴんのまま登校。
制服もヨレヨレで、「私なんかどうせ」って思ってた。
クラスのキラキラしてる子たちを見るたびに、
「別世界の人だなぁ」ってちょっとすねてたし、
「どうせ頑張っても意味ないし」って、どこかで諦めてた。
でも、ある日、限界が来た。
部活も、勉強も、友達関係も、なんか全部うまくいかなくて、
もう無理ってなって、学校をズル休みした。
その日、なんとなくスマホで「イメチェン 髪型」って検索した。
そしたら、「人生変わった」「メンタル整った」って投稿がバーッと出てきて。
衝動的に、美容室を予約してた。
バッサリ切ってもらった髪は、思ってたより軽くて。
鏡に映った自分は、見慣れないけど、なんか悪くない。
その帰り、コンビニのガラスに映った自分を、ちょっと見直しちゃってた。
その勢いで、次の週にはドラッグストアでプチプラのコスメ買って、
YouTube見ながらメイクの練習して、
100均のネイルシールで初めて爪も可愛くしてみた。
そしたら、びっくりするくらいメンタルが安定した。
「どうせ自分なんか」じゃなくて、
「今日の自分、けっこう好きかも」って思える日が増えた。
もちろん、落ち込む日もある。
でも、鏡に映る自分がちょっとだけ可愛く見えた日は、
学校に行く足取りも、ちょっと軽くなる。
だから今、もし「自分に自信ないな」って思ってる子がいたら、
言ってあげたい。
「美容の世界にふれたら、全部うまくいくよ」って。
教務部 海老原